器用貧乏な人の転職、キャリアマニュアル。器用貧乏な人材のスキルと特性。

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キャリア

みなさんはビジネスキャリアの中で、他人から器用貧乏と言われたことはないでしょうか。
もしくは自分の経歴を思い返したときに、
これといったスキルがなく、浅く広い、器用貧乏な人材になっていると感じたことはないですか。

私自身、自分のことを器用貧乏と思い、
初めての転職活動のときや、20代後半のキャリアでは、
自分の価値を明文化できずに四苦八苦しました。

しかしあるとき器用貧乏と思ってしまうような人たちには
ちゃんとした強みがあることに気づきました。

今回はそんな器用貧乏さん向けのキャリアに役立つ記事が書ければいいなと思います。

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器用貧乏とは何か?

器用貧乏という言葉の、そもそもの意味とは何なのでしょうか。

「器用貧乏」は、「何でもできるがゆえに一つのことに徹することができず、結局なにも極められない」という意味です。
何でもこなせるのに大成しない人のことを揶揄したり、
器用さを褒められたときにも謙遜として自虐的に使われたりします。

引用:https://biz.trans-suite.jp/10038

一般的にはネガティブな意味で使われることが多いですね。
自分で言う分にはいいのですが、他人から言われるといらっとしますよね(笑)

ではなぜキャリアの中で、器用貧乏になってしまうのでしょうか?

なぜ器用貧乏になるのか?

器用貧乏になる人は言葉の通り、器用であることは間違いないでしょう。
もう少し言うと、要領が良く、器用で、
少しだけ経験したり、学習したりしただけで覚えて、行動できてしまうのです。
これはある意味、特殊で有用なスキルですね。
ごく限られたひとの特殊能力です。
よく言えばオールラウンダー、ジェネラリストとも言えます。

また、器用貧乏になる人は性格的な特性もあります。
器用貧乏タイプは人が良く、声がかけやすい、
頼られやすいタイプが多いのです。

様々な人から仕事を依頼されやすく、
前述の通り、持ち前の器用さがあるので、多様な仕事を依頼されます。

仕事が回らないところに、都度駆り出されるケースが多いので、
結果的に「器用貧乏な人材」が出来上がるということになります。

器用貧乏な人材の特性、スキルとは

器用貧乏は人に頼られる傾向が強いからそうなっていると書きました。
もう少し正確的な特徴を掘り下げたいと思います。

性格の特徴でいうと、

  • 人が良い、社交的である。
  • 向上心と知的好奇心が高く、なんでも前のめりに取り組む。
  • チャレンジ精神が旺盛である。
  • 要領が良く、器用である。
  • 飽き性である。

こういった性格があります。

また器用貧乏のスキルでいうと、
幅広い業務を浅く広くこなせるマルチタイプ。
学習速度が早い。
情報感度が高い。
要点を掴むのが早い(要点以外は無視する傾向もありそうです)。
人からの信頼感、リーダーシップがある。
人と人をつなぐネットワーク、仲介能力。
といったスキルや能力があります。

器用貧乏、という言葉で片付けるとネガティブに聞こえますが、
実は使い所によってはかなり活躍の余地があり、
重宝される人材であるといえます。

器用貧乏は転職のときどうすればいいか

器用貧乏はこれといったわかりやすいスキルがなく、
転職でいまいちアピールしにくい、と思っているひとが多いです。

ただ、わかりやすい言葉が「器用貧乏」というネガティブな言葉というだけであり、
実際には器用貧乏な人材は特異なスキルなので、しっかり成果を明文化することで、
良いキャリアに繋げることができます。

とはいえ、器用貧乏な方はわかりやすいスキルや、
実績を作れていないのが事実ではないかと思います。

組織の中で縦横無尽に仕事をこなしてきて、
信頼はものすごく得ているけど、
わかりやすい他人に説明できる実績がないというのがリアルです。

それでも事実をしっかり書いていけばいいのです。
関わったプロジェクトと、そこでの成果を明文化してみましょう。

特段KPIを追っておらず、数字に表しにくくても、
無理やり数字に落とし込むことで、わかりやすい経歴書となります。

たとえば、社長のサポート業務などをしていた場合、
「経営者が意思決定に必要な書類やデータ整理。
これまで社長自身でやっていた作業を自分が代行したことで、
社長の時間を20%創出。
社長がより重要なタスクに割ける時間を増やすことができました。」
という書き方もできます。

ほんの一例ですが、具体的に細かく、数字化することで、
器用貧乏のバリューが見えてきます。

転職においては、どのような貢献ができるかを、
わかりやすく伝える必要があります。
上記のように成果を書いていき、強みを記載していくといいでしょう。

私で申し上げると、多様なスキルセットでも、書き上げると、
・開発言語の理解、開発制作ディレクション
・エクセル、ワードスキル
・IT、WEB業界の知識
・財務会計知識
・法務知識
・労務知識
・マーケティング知識と運用スキル
・高いPCリテラシー
・顧客折衝能力
など、要素を列挙することができます。

これらを組み合わせて、自分のスキルと能力を明文化し、
どう貢献できるかというのをアピールすることができます。

どういった所で活躍できるのか

転職のときには、自分がどう貢献できるかというところを伝える必要があります。
器用貧乏の貢献シーンを考えてみたいと思います。

創業期のベンチャーはニーズが高い

創業期に近いベンチャーはニーズ高いのは間違いないです。
これは私の実際の経験から言えます。

創業してから会社がある程度の規模になるまで、
人材の役割や必要なニーズは目まぐるしく変わっていきます。
そんな中、状況やニーズに合わせてマルチに活躍できる器用貧乏タイプは、
活躍の余地が多いにあります。

私自身、2社目のベンチャー企業では、
最初は営業人員が足りなかったので、営業マンとして従事しました。
その後は営業企画、マーケティング、管理部門と、
組織の課題が大きいところを、
ときには兼務しながら、業務に従事しました。

市況や、会社のフェーズによって、
採用の難易度は変わります。
そんな中でマルチに動ける器用貧乏タイプの人材は、
信頼を集めることができ、貢献することができるでしょう。

器用貧乏の独立

実は、器用貧乏は重宝されるので独立もしやすいです。

フリーランスはある特定のスキルに秀でているひとが多く、
これといった目立つスキルがないので、器用貧乏は独立しにくそうにも見えます。

なぜ器用貧乏タイプが独立しやすいかというと、
自分で仕事を受けて、自分がディレクションして、専門家に振るやり方ができます。
元来、仕事の相談を受けやすい器用貧乏タイプは、
マルチな能力があり、幅広い知識と経験を活かし、
だれに仕事を振れば、どんなふうに依頼し、管理すればいいか理解しているはずです。

また事業をつくっていく際に、自分でマルチにこなすことができるので、
足りない部分は自給自足するということができるのも、
マルチな器用貧乏タイプが独立企業に向いている理由です。

トレンダーズ創業者の経沢香保子さんがVoicyの中で語っていたことがあります。

第256夜 器用貧乏から脱したい
https://voicy.jp/channel/630/40390

この中で経沢さんは、
様々な人から女性目線での意見を求めらることが多く、
もらう依頼をディレクションして色んないひとに振っていったということです。
そして女性のトレンドリーダーを集めたのがトレンダーズができたきっかけとなったと語っています。

社長室、事業企画、経営企画は向いている

創業ベンチャー、独立という形で話しました。
それでは中規模、大規模な企業での活躍の余地はないのでしょうか。

大企業などで、とくに第二新卒以後の転職では
わかりやすい実績と専門的なスキルが求められる傾向は強いです。
ただそのような企業でも社長室や事業企画室などは、
マルチな能力が求められる傾向がありますので、
器用貧乏な人材が果敢に力を発揮できるでしょう。

スキルの組み合わせでバリューの色合いがでる

器用貧乏タイプの人は、幅広い知識や経験があるので、
様々な領域で業務を遂行できる可能性をもっています。
得意なスキルを掛け合わせることで、独自の能力とバリューを発揮できます。

私の場合も様々な業務を経験してきました。
営業、採用、web制作など、プログラミングやデザインなどの専門領域以外は経験してきました。
その中でも、マーケティングとファイナンス領域の経験が長くなり、
他人にも話せるような能力となりました。

マーケティングと会計スキルの、シナジーの一例をあげたいと思います。
マーケティングの中で予算比率、損益分岐点計算など計算して施策を打てます。
いわゆる、いちWebマーケッターでこのレベルで施策を考えるひとは少なそうです。

また会計を理解していることで、
節税やキャッシュフローを考慮したマーケティング計画づくりなどもできます。
たとえば資産になるものは費用(損金)計上できないという会計ルールがありますが、
広告宣伝費は資産になるものもありますが、費用(損金)計上できます。
たとえばネット広告は、ユーザー獲得できるので、
資産になりますが、費用計上で税務的には問題ないとされるケースが多いです。

資金の効率化を考えた、マーケティング施策を検討できるのも
マーケ×会計スキルの強みです。

こういった形で、器用貧乏の中でも、
もつスキルによって独自の色合いがでてきます。
それをご自身の強みとしてしていくことで、貴重な人材価値がでます。

器用貧乏の転職など、次のキャリアは知人経由かエージェントがおすすめ

器用貧乏キャリアは、明確な職種で応募するというより
オープンポジションでジョインするのがいいでしょう。
オープンポジションの募集はいわゆる採用媒体では探しにくいため、
知人経由で企業を紹介してもらうか、
人材エージェントに相談するのがいいでしょう。

自身の経歴を話した上で、最適な企業を紹介してくれるはずです。
人材エージェント企業にはそれぞれ得意、不得意があるので、
それを見極めてエージェントを選びましょう。

たとえばIT,WEB系に強いエージェント、ベンチャー企業に強いエージェント。
営業に強いエージェント、会計に強いエージェントなど様々です。

関連記事: 人材エージェントの活用法と付き合い方

まとめ

器用貧乏というと、言葉尻は悪いですが、稀な人材であり、
活躍できる場所は多様にあると思います。

今回紹介したように経歴の中から、自身独自の強みを見つけ、
良いキャリアを歩んでいただけると幸いです。

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